平成4年頃に作成したものです。
知り合いの文具店から35,000円程で購入しました。今井科学㈱製でしたがその後に帆船から撤退したと聞いています。帆がなく、糸張りを見せる船でした。日本のメーカーは日本人の気質というか本当に丁寧だと思います。作成する過程の説明も十分丁寧で余り悩まずに作れましたし、失敗して不足したパーツもすぐに送ってくれたことを覚えています。
本格的な帆船にあこがれて購入したのですが、というのは甲板を角材で組み上げる船を作りたかったためでしたが、価格が安いためなのかプラスティックの部品が多かったと思います。甲板上の造作のうち、箱型のものはプラスティックの組み合わせでしたし、ボートは殆んど完成していました。また、糸張りのブロックも同様でした。それでも完成するのに4年もかかりました。今になって感心するのは、ロープは黒いロープで4種類入っていたことと、金属製の部品はしっかり作ってあって加工する必要がなかったことだと思います。
ただ、今見て気になるのは、ヤードのマストへの取り付けが金属板の部品だということです。これでは風を受けるためにヤードを回転することができません。もっとも、バウンティを作ったから言えることですが。知らないうちにオタク族になってしまったのかも?
20年経つうちに黒いロープも色あせて麻色のように色が抜けてしまっていたので、ゆるく溶いたつや消しブラックで静索部分を塗りなおしました。甲板部分は小さく切った布切れで拭いたら写真のように綺麗になりました。古くなっても手を入れると綺麗になるものですね。
前方詳細(拡大できます)
中央部詳細(拡大できます)
後部詳細(拡大できます)